頑張っても「まだ足りない」|アダルトチルドレンが自分を認められずゴールが見えない理由と楽になる対処法

「もっと頑張らなきゃ」
「まだ足りない」
「これくらい、できて当たり前」
頑張って一つ終わらせたはずなのに、なぜか達成感がない。
むしろ、終わった瞬間から次にやることを探してしまう。
そんなことはありませんか?
私も以前は、どれだけやっても「ここまでで十分」と思えませんでした。一つ終われば、次の課題を見つける。そこまで終われば、さらに先を見る。
まるで、自分でゴールを先へ先へと動かしているような状態でした。
「まだ足りない」と感じる理由が分かると、もっと頑張る以外の選択肢も見つけやすくなります。
今回は、なぜ頑張っても自分を認められないのか。
アダルトチルドレンの視点も交えながら、「今日はここまで」と自分で終わりを決めるために、私が試した3つの方法をお伝えします。
私の予定表は、いつも真っ黒でした
以前の私は、仕事を始めると際限なくやり続けていました。
たとえば事務の仕事なら、電話対応や日々の入力があります。本来なら、それをきちんと終わらせればいいはずです。
でも私は、
「ここもこうした方がいい」
「これも追加した方がいい」
「明日のために、ここまでやっておこう」
と、明日には何か不足な事態が起きるかもしれない、と不安に駆られ先回りして仕事を行っていました。自分で仕事をどんどん増やしていたのです。
誰かから、
「これもお願い」
と言われれば、断ることもほとんどありません。
今日の予定に、さらに仕事を追加する。また頼まれれば、予定を増やす。
気づけば、休憩時間まで仕事をしていました。それでも終わらなければ、残業して続けます。
私の1か月の予定表は、いつもびっしり。端の方まで予定を書き込み、終わった仕事には一つずつチェックをつけていました。
「これ、抜けていないかな」
「こっちも確認しておこう」
「これも追加できたから、やらなくちゃ」
予定表は、予定とチェックで真っ黒でした。
段取りを考える力は、ずいぶん身についたと思います。でも、その一方で、
「今日はここまでできたから十分」
と思うことがありませんでした。
むしろ、
「もっとやらなくちゃ」
「これだけじゃ認めてもらえない」
そんな気持ちが、ずっと残っていたのです。
周りから、
「頑張っているね」
「すごいね」
と言われても、
「いや、そんなことないです」
と受け取れません。
頑張りを評価してもらって、給料が上がったこともありました。
でも、素直に喜べず、自分には分不相応だと感じていました。
「手伝おうか?」
と言われても、お願いするのが怖かった。
「教える時間がないから」
と、新たに人を雇ってくれるという話を断り、2人分の仕事をやり続けたこともありました。
▼振り返ると、私は人に任せることだけでなく、頼まれたことを断ることも苦手でした。「できません」と考えるより先に、「どうすれば私ができるか」を考えていたのです。
この頃の「いい人でいようとしていたことにも気づかなかった」感覚については、こちらの記事でも書いています。
→「いい人」でいることが当たり前だった|嫌われないために合わせ続け、自分がわからなくなった話
仕事を誰かに渡したら、自分の役割までなくなってしまう。認めてもらえなくなる。
当時の私は、そんな不安まで抱えていました。
なぜ、どこまでやっても「十分」にならなかったのか
今振り返ると、私は仕事のゴールを自分で決めていませんでした。
「今日はここまでできれば十分」
ではなく、
「どこまでやれば、もっと認めてもらえるだろう」
が基準になっていたのだと思います。
だから、一つ終わっても終わりません。できたことより、次にできていないことを探します。
10個終わっていても、
「10個もできた」
ではなく、
「まだ11個目がある」
と考えていました。
さらには、明日は失敗するかもしれないと不安に駆られる。
11個目をその日のうちに終わらせなければ安心できなかったのです。
これでは、どれだけ頑張ってもゴールは見えません。
では、なぜ私は自分で「ここまで」と決められなかったのでしょうか。
振り返ると、その背景には、子どもの頃から身につけてきた考え方も関係していたように感じます。
アダルトチルドレンが「まだ足りない」と感じやすい理由
アダルトチルドレンという言葉は、病名ではありません。
一般には、子どもの頃の家庭環境などで身につけた考え方や反応が、大人になってからの生きづらさにつながっている状態を表す言葉として使われています。
もちろん、アダルトチルドレンの方が、すべて同じ考え方をするわけではありません。ただ、子どもの頃から周囲の期待や反応を強く意識してきた方もいます。
「怒られないようにしよう」
「迷惑をかけないようにしよう」
「ちゃんとやらなくちゃ」
「役に立たなくちゃ」
▼私の場合、「もっとちゃんとしなきゃ」という思いは、仕事だけに出ていたものではありませんでした。以前の記事では、この「もっとちゃんと」がどこから来ていたのかを、私自身の体験から振り返っています。
→「もっとちゃんとしなきゃ」が口ぐせになった理由|親への「もっとちゃんと」が自分に返っていた話
そんなふうに、自分の気持ちより周囲の基準を優先してきた場合、
「私はこれで十分」
と、自分で決めることが難しくなる場合があります。
誰かに認めてもらえたら安心する。もっと役に立てたら、自分には価値があると思える。
すると、頑張ることそのものが安心につながっていきます。反対に、休むことや人に任せることが不安になる。
私はまさに、そうでした。
頑張れないから苦しかったのではありません。
頑張っても、自分で「十分」と判定できなかったから苦しかったのです。
私が始めたのは「もっと頑張る」ではなく「やらない練習」
では、どうしたら少し楽になれるのでしょうか。
私が始めたのは、さらに頑張ることではありませんでした。
むしろ反対です。
意識して「やらない」を増やす練習をしました。
1.最初に「今日のゴール」を決める
まず、一日の最初に、
「今日はこれとこれをやる」
と決めるようにしました。
全部ではありません。最低限、今日必要なことです。
途中で、
「これもやった方がいいな」
と思っても、今日でなくてよければ明日に回します。
以前の私は、自分で決めた予定に際限なく上書きしていました。だから、どこまでいっても終わりませんでした。
先にゴールを決める。そして、あとから勝手にゴールを動かさない。
それだけでも、少しずつ「今日はここまで」という感覚ができていきました。
2.あえて一つ「やらない」で置いてみる
私は、家事でも同じことを試しました。
たとえば、毎日していた掃除を一日休んでみる。洗濯を明日に延ばしてみる。
最初は、
「今日やらなくて本当に大丈夫かな」
と落ち着きませんでした。
でも、一日掃除をしなくても、特に困らなかった。洗濯を一日延ばしても、大きな問題は起きませんでした。
そこで初めて、
「絶対やらなくちゃ、と思っていただけだったのかもしれない」
と気づけました。
頭の中では、
「絶対にやること」
だったものが、
「できればやった方がいいこと」
に変わっていきます。
いきなり全部をやめる必要はありません。小さなことでいいのです。
一つやらずに置いてみる。そして、
「本当に困った?」
と確かめてみる。
私の場合、「大丈夫だった」という経験を重ねることで、少しずつ「やらなくてもいい」と思えることが増えていきました。
3.自分一人でやらない方法も試してみる
以前の私は、人に任せることも苦手でした。
でも少しずつ、
「全部、自分でやらなくてもいい」
という経験も増やしていきました。
食事なら、一週間に一度はお惣菜を買う。夫にお願いしたり、一緒に作ったりする。
仕事でも、今日できないものは、
「今日はできません」
と伝える。
誰かに手伝ってもらう。
最初は勇気がいりました。でも実際にやってみると、意外なことも分かりました。
自分一人で抱えるより、周りの意見を聞いた方が効率よく進むことがある。誰かと協力した方が、楽しいこともある。
そして何より、自分の心に余裕ができました。
余裕ができると、周りを見ることもできます。自分だけでは思いつかなかった方法にも気づけます。
頑張る量を減らしたのに、むしろ仕事も家事も回りやすくなった。
私にとっては、それも大きな発見でした。
「やらなくても大丈夫」を一つずつ増やしていく
「まだ足りない」と感じるとき、もっと頑張ることばかり考えてしまうかもしれません。
でも、本当に必要なのは、
「どこまでやるか」を自分で決めること
なのだと思います。
今、
「これは絶対にやらなくちゃ」
と思っていることがあったら、一度考えてみてください。
はじめは、心がざわついて、落ち着かないだろうと思います。
「怒られるのではないだろうか?」
「何かとんでもないトラブルになるのではないだろうか?」
と心配して不安に駆られてしまうこともあると思います。
でも、それは本当に今日でなければいけないでしょうか。一日延ばしたら、何が起きるでしょうか。
誰かに頼んだら、本当に困るでしょうか。
まずは一つだけで大丈夫です。
「これは明日でも大丈夫かもしれない」
と思うものを探してみてください。
そして、勇気を出して一度だけ、やらずに置いてみる。大丈夫だったら、次にもう一つ。
そんなふうに少しずつ、
「絶対にやらなくちゃ」
を減らしていく。
自分を認めるというのは、何でも「私はすごい」と思うことではないと私は思っています。
「今日はここまででいい」
と、自分で自分に終わりを決めてあげること。
それも、自分を認める一つの方法なのではないでしょうか。
▼「自分を認める」と言われても、そもそもどうすればいいのか分からない方もいると思います。
ネガティブな感情も含めて自分を認めるために、私が行った3つの手順はこちらの記事で詳しくお伝えしています。
→自分を認められないのはなぜ?|私がネガティブな感情を受け入れて本音を知る3つの手順
「頑張りすぎてしまう」を、ちょっと話してみませんか?
「休んでいい」と分かっていても休めない。
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そんなときは、答えを出すためでなくても大丈夫です。
「私、なんでこんなに頑張ってしまうんだろう」
そんな気持ちを、そのまま話してみませんか?
まとまっていなくても大丈夫。愚痴でも、ちょっとした疑問でも構いません。
必要であれば、一緒に気持ちを整理したり、考え方をお伝えしたりすることもできます。
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「どうして私は、ここまでやらないと不安なんだろう」
その理由は、人によって違います。
仕事のこと。
家族との関係。
これまでの経験や、子どもの頃から身につけてきた考え方。
一人では見えにくい部分を、ビデオチャットで一緒にゆっくり整理していきます。
「これからは少し違う頑張り方をしたい」
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人間関係の不安・職場の悩みを30分で整理します 上司が怖い・仕事が辛い・人の顔色・自分責め|心の整理シート付
